ご相談:しつけ初心者、トイレのしつけ方法
近所の吠えるワンコにびびっちゃう程のしつけ初心者のOさんから、ゴールデンレトリバーの子犬を迎えるにあたってのご相談を頂きました。(抜粋)
ゴールデンの女の子が生後45日で我が家に来ることが決まりました。ちゃんとしつけできるかかなり悩みましたが、結論は、「そうやって悩んででいても 前には進まず 一生飼うことなど出来ないし、家族全員で 協力して 家族の一員として迎えよう」と話が進みました。
その後 「犬のしつけ」の本や、blogの記事を読んだりしています。その中で、、「こんなはずじゃなかった」とか「ゴールデンは頭がいいから 飼いやすい」という言葉を信じきってしまうと「落とし穴」がある・・とか いう文章を 読んで、、段々 不安になってきたのです。
「ワンコは敏感だから 周りにいる人間がぴりぴりしていたりすると まずいよ~~」
「本に書かれているとおりには いかないと思っていてちょうどいい」
「股関節を痛めるからフローリングではなくカーペットを用意したほうがいい」
「トイレのしつけはカーペットとかじゅうたんの上ではまずいからやめるべき」
「排泄の前触れはくるくる回りだしたり床をくんくんするから そのときにトイレシーツのところに連れて行く」
「食事のあとや、遊んだあと また、2時間くらいおきに ワンツーワンツーとかコマンドを決めて トイレを促す」
「トイレを サークルの中に入れない派・・・サークルの中に トイレと寝床を入れて しつける派」
いろいろ意見があり、混乱しています。
最初に しつけをするのは 「トイレ」のみで良いのでしょうか?
そのワンコにあったやりかたで 良いのだとは思いますが、どんな風に見極めればいいものなのでしょうか?隊長クリームちゃんは どんなふうに最初にしつけをされたのですか?
仕事をしている関係で ずっと監視は出来ないし(義母はいるから 少しは見てもらえますが) 楽しみにしている分スタートを どんな風にいたらよいのか 考えてる状態です。
Oさん、メールありがとうございます。まずはワンコを迎えることになったので、オメデトウですね。順番に隊長の部下のコメントを書いてきますね。
生後45日で 我が家に来る
45日は早いですね。できればもう少し親元や兄弟と一緒にいさせてもらえないか、ブリーダーさんに交渉してみてください。2ヶ月、できれば3ヶ月くらいは親犬や兄弟と一緒に遊んで、遊び方や強く噛んだら痛い事、などなど、社会勉強をさせてあげたほうがOさんにとってはいいかもしれません。
しつけの本やブログに書かれていることで勉強
いろいろな意見があって、迷っちゃうのは当然です。(私も迷いました)
でも、適当に読み流しましょう。Oさんの子犬は、Oさんが見て感じるものであって、誰かが本に書くこととは違っていて当然です。本を読むのは参考程度にして、子犬の動きを見る時間を多くとってあげてください。始めは分からなくても、だんだんその子犬の事がわかってきます。(時間がかかりますが、しつけは忍耐と継続です、経験が無くてもOさん次第でできることです)
最初にしつけをするのは「トイレ」のみで良い?
いえ、違うと思います。子犬と飼い主さんの距離を縮めることが始めのしつけです!
それは犬へのしつけでもあり、飼い主さんのしつけでもあります。知識ゼロの飼い主ですから、犬にたくさんの事を教えてもらうしかないんですね。だから、仲良くする事から始めましょう!
1.褒めている時の言葉(85%)
2.いけないことをした時の言葉 (5%)
3.待たせる時の言葉(5%)
4.許可するときの言葉(5%)
・・・などの言葉を教えていきましょう。褒めているときの飼い主さんのやさしさを教えられていないうちから「悪いことをしたときにしかる言葉」をかけても、犬との仲が悪くなるだけですので、上記の割合を参考にしてみて下さいね。
排泄の前触れ
いろいろ言われますが、安心してください。始めは前触れなんてわかりません。必ずそそをします。笑 ぞうきんと消臭・除菌スプレーを持ってあたふたする時期ってありますから。
見極めは子犬によって違いますから、Oさんの家に迎えられて、何度かそそをしてしまうのを暖かく見守ってあげましょう。それを繰り返すことによって、本からは学べない事が勉強できます。本ではなく、子犬からOさんへ、前触れを教えてもらってください。子犬から教えてもらっていないうちに、子犬をしかったりしないように。
トイレのしつけ方法
うちのクリーム隊長の場合は、私が24時間そばにいましたので、居間のすみっこにトイレシートを置き、サークルは使いませんでした。もしそばにいられない時間が多いのなら、2つか3つのサークルを長くつなげて長方形を作り、端っこに寝床・逆の隅にトイレを設置してみましょう。
フロアは、子犬が走ったりする場所はじゅうたんの上で、トイレの設置場所はフローリングで、と分けましょう。
トイレコマンドの入れ方
隊長のおしっこの掛け声は、かなり小さな頃からしつけました。「ピーピー、ピーピー」がおしっこ(英語でPee)、「プープー、プープー」がうんちです。(英語でPoo)
掛け声は、できればかけた方が楽です。お散歩で、おしっこして良い場所に着いて「ピーピー」と声をかけるとおしっこします。雨が降っていて早く帰らなきゃ、というときに「プープー」と声をかけると、うんちをしてくれます。(条件反射みないなものですよね)
1週間や2週間ではできず、だいぶ期間はかかりましたが、とにかく犬がおしっこやうんちをするときに、決めたコマンドをさりげなーくささやくんです。犬がトイレをするときに、なぜかその声がいつも聞こえる、そういう環境をたっぷり用意してあげましょう。そそをしてる!というときも、怒らずに「ピーピー」とささやける余裕を持ちましょう♪
トイレのしつけ アドバイス
子犬でも、一番大きなトイレシーツを使いましょう。ちょっとでも汚れたら、もったいなくても新しいシーツに変えてあげてください。トイレの下の床やそそをした場所は、犬が舐めても安全な除菌・消臭スプレーを使って常に掃除しておくようにしましょう。
トイレのしつけに失敗したら?
飼い主が決めたトイレの場所には排泄しないくせに、いつも決まった場所の付近でそそをするようであれば、トイレのしつけは失敗ではなく、半分成功です!
飼い主が決めた場所でなくても、子犬が決めた場所にトイレシーツを置きましょう。これでとりあえず、トイレシーツの上に排泄してくれます。シーツのふわふわした感触の上で排泄する、ということを犬に覚えてもらうためです。
あとは1週間に10cm位ずつ、トイレシーツを飼い主の決めた場所へ移動します。(根気が要りますが。笑)サークルで道を作って誘導しやすくしてもいいですね。
細々と書きましたが、Oさん一家の出した結論、「家族全員で協力して家族の一員として迎えよう」というのをいつも忘れないで、本やネットを見る時間よりも、子犬を見る時間を多くとっていけば大丈夫ですよ!
テーブルの足を齧っても、噛まれて手が傷だらけになっても、トイレシーツの上でトイレをしてくれなくても、家族の一員です。そんな一悶着あるからこそ絆ができるわけですから、頭でっかちにならずに笑顔で子犬ちゃんを迎えてあげてくださいね。
実際に子犬を迎えて、しつけがうまくいかずブルーになっちゃったらいつでもメール下さいネ。私がここに書いていることも、卓上の空論です。Oさんのワンコに聞くのが一番ですよ!