ゴールドベルク
J. S. Bachの「ゴールドベルク変奏曲」って知っていますか?(サンプルを聴いてみる)
始めにアリアと題される一つのシンプルな小曲が30の変奏曲に変奏され、最後に主題の(始めの)アリアが演奏されて終わる全部で1時間くらいのハープシコードのバロック曲です。
たしか、映画「ハンニバル」でも終始流れ、なんとも言えぬ高貴な雰囲気を醸し出していました。
バッハと言えばグレン・グールド。グレン・グールドという演奏家を知っていますか?
彼は少し変わった演奏家でした。彼のCDを聞くと、メロディを口ずさむ音まで収録されています。「こう弾きたい」という気持ちが鼻歌になってしまうわけです。鼻歌と言ったらちょっと品がない言い方かもしれませんが、彼の演奏は物凄いです。曲に入り込んで歌ってしまうくらいですから。
グールドは、演奏会があれば自分の椅子を自前し、ピアノに触れる前に消毒液で手を洗浄しました。まぁ、変わった方であったことに違いありません。
グールドはデビュー当時にもゴールドベルクのCDを出し、晩年にも出しました。聞いてビックリ、それらのCDは全く演奏する早さが違います。晩年のそれは明らかに時をゆっくりと捉え音を紡いでいます。同じ曲の演奏時間が15分以上違います。楽譜と見比べて聴くと、少しクセがあります。
私はグールドが演奏するゴールドベルクの晩年は持っていません。機会があれば手に入れたいと思っていますが、グールドのゴールドベルク自体をあまり聞きません。
今よく聴くのはキース・ジャレット演奏のゴールドベルクです。彼の演奏は鼻歌も入っていないしかなり楽譜に忠実に演奏しています。ハープシコードによる正確でクリアな音質は聴いていて大変気持ちがいいものです。
部屋で音楽を嗜んでいる時に大迷惑をしているのがCream隊長です。 「オイオイ、うるさいんだよネー」っていう顔をして机の下でうなだれています。笑
隊長も犬の中ではかなりの音楽ツウなんじゃないかと思っています。最新の洋楽から古典バロックまで、ウンザリするほど聞かされていますから。