サン=ジャンの私の恋人 シャンソン
今昔物語になりますが、私が高校生だった頃、(いや、中学生かな?) フランス映画で、小さな泥棒という映画がを良く見ました。
シャルロット・ゲンズブール主演です。フランス女優シャルロットは、映画監督(俳優)のセルジュ・ゲンズブールと、女優・ジェーン・バーキンの娘です。たしかセルジュ・ゲンズブールは10年くらい前に亡くなりましたね。
シャルロットはパパッ娘で、親子でデュエットしたCDを出したり、仲の良い親子だったようです。実はそのCD、持ってました。蚊の鳴くような吐息交じりの歌声は、母・ジェーン・バーキンそっくりでした。(セルジュ・ゲンズブールとジェーンバーキンのデュエットは過激さ(?)故に発禁になったりしたそうです)
そのシャルロット・ゲンズブール主演の小さな泥棒の中で流れる切ないシャンソンがとても素敵で、「いつかこの曲を手に入れたい」と思っていたのを覚えています。一度大学でフランス文学だかフランス語だかの教授とシャンソンのお話をする機会がありましたが、結局解らず仕舞い。当時は今のようにインターネットで検索~なんてありませんでしたから、調べようがありませんでした。
そのシャンソン、10年以上経った今、やっと何と言う曲名か解りました。たぶん15年ぶりかな?(笑)長い15年でした。(でもそのうちの14年と11ヶ月くらいは忘れていましたが。)
その曲はサン=ジャンの私の恋人 Mon amant de Saint-Jean という曲名。(ちょっとMP3を聞いてみる)サン・ジャンとは聖ヨハネのフランス語読みです。その聖ヨハネのお祭りに出向いた女性が、とても美しい男性に出会って、騙されていると解っても、男を忘れられない、という切ない恋の歌です。
Comment ne pas perdre la tete
Serree par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux,
(強く抱きしめられ普通でいられなかった、その目で優しく語りかけられて。)
Moi qui l'aimais tant,
Je le trouvais le plus beau de St Jean,
Je restais grisee
Sans volonte,
Sous ses baisers.
(私にとって彼は、サン=ジャンで一番の美しい人、酔いしれて彼の口付けに身をまかすの)
この曲が好きな人は、この歌詞の部分で「ぐっ」とくるみたいです。(笑)日本語の歌詞は隊長の部下の訳ですので、少し怪しいです。自信ありません。
今は大抵の曲名が解っていれば、曲のサンプルや歌詞を簡単に手に入れる事ができるようになりました。インターネットは便利ですね。この曲のCDは近いうちに手に入れる予定です。